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硫酸塩エアロゾルとPM2.5
硫酸塩エアロゾルという言葉は、普段の生活では耳にすることがないかもしれません。
しかし、最近話題の中国大気汚染によって時々耳にするようになりました。
硫酸塩エアロゾルの元になっている成分は、二酸化硫黄です。
工場や自動車などの排ガスなどが排出されていますが、主な成分は二酸化硫黄です。
二酸化硫黄が大気中に放出され、微小粉塵を化合したり吸着したりします。
微小粉塵はエアロゾルと呼ばれるので、二酸化硫黄が化合した微小粉塵を硫酸塩エアロゾルと呼んでいるわけです。
まとめると・・
●微小粉塵:とても細かいチリのようなもの。エアロゾルと呼ばれる
●二酸化硫黄:有毒な排気ガスの主成分
●二酸化硫黄+微小粉塵:硫酸塩エアロゾル
硫酸塩エアロゾルはとても細かく、2.5μm以下のものをPM2.5と呼んでいます。
ではなぜ冬の季節に、硫酸塩エアロゾルつまりPM2.5が飛来してくるのでしょうか?
先ほどご説明した通り、硫酸塩エアロゾルの元となっている二酸化硫黄は、工場や車の排気ガスとして放出されます。
工場や車に加えて、ボイラーなどからも放出されます。
中国の大気汚染対策は遅れていますので、フィルターを通すことなく二酸化硫黄を放出しているわけです。
しかも二酸化硫黄は石炭を燃やすことによっても発生します。
中国では石炭ストーブを使っていますので、寒い冬の時期に二酸化硫黄が発生しているわけです。
中国で放出された二酸化硫黄は、大気中で硫酸塩エアロゾルつまりPM2.5となります。
その時点で雨や雪が降ればその場で地面に落ちますが、晴れた日には偏西風に乗って日本に飛んでくる事になります。
大気の流れを確認するには
硫酸塩エアロゾルつまりPM2.5は、人体にどのような影響を与えるのでしょうか?
硫酸塩エアロゾルは、発がん性の物質が含まれていることが指摘されています。
また、花粉に付着した場合には、花粉症が悪化することがあります。
さらに一番影響を受けるのは呼吸器系でしょう。
気管支や喉などの粘膜に炎症を引き起こすことがありますので注意が必要です。
PM2.5を防ぐためにはN95マスクが有効になります。